▼ 敬語不要論
いきなりだが、
敬語って必要だろうか?
学生時代には知り得なかったことだが、社会に出ても、正しく敬語を使っていない人はたくさんいる。
電話などで、「○○さんはおられますか?」とか、
上司や先輩に向かって、「ご苦労さまです」とか、
人の所業のグチをこぼすときに、「○○のヤローが、そうのたまいやがるわけですよ。えぇえぇ」とか。
(分からない人のために説明しておきますと、
@「おる」というのは自分や身内に使うのが普通。「おられる」と敬語風にはしているが、「いらっしゃる」を使ったほうがより敬語としてふさわしい。
A「ご苦労さま」は目下の物に使う語なので、先輩や上司に使うのはかなり失礼。目上の方には「お疲れさまです」がオススメ。
お殿様とかが「うむ。ご苦労!」というのは聞いても「うむ。お疲れであった」とは言わないのを考えると分かりやすい。
B「のたまう」は「言う」の尊敬語なので、「〜やがる」につながるのはおかしい。
・・・けど、そもそも「のたまう」が古語なんで、おそらく意図的に○○という人をバカにして話していると思われる。っていうか、こんな言葉遣い、ぼく以外がしてるの聞いたことない(笑))
でも、だからと言って、相手の方が怒るわけでもない。
相手も敬語を分かっていないのか、分かってはいても「しょうがないな」と目をつぶってくださっているのか、そもそもたいして気にもかけていないのかは分からないが、どちらにせよ、こんな小さな言葉遣いに目くじらを立てて怒るような人は、むしろその人の方に問題がありそうだ。
と、いうことは、極度の無礼にあたらないように、丁寧語で、なんとなく敬語っぽく話していれば、世の中は平穏に流れるんじゃないだろうか? あれ? だとすると、厳密にガチガチに敬語使う必要なんてないんじゃないか?
ってことは、覚える必要もない?
まあぼくは、相手に「敬語の使い方もロクにわかっとらんヤツ」なんて思われるのはイヤだから、ちゃんと使うけどね〜。
・・・というような下書きを書いたのはずいぶん前になりますが、ちょっとした後日談。
あまりに丁寧に敬語を使いすぎると、「おまえの敬語、固すぎておかしい」とか言われちゃいます。
な〜んだ。やっぱり、てきとーな敬語の方が良いんじゃん(笑)